わるい王様とりっぱな勇者全クリしたので良かったとことか悪かったところ書く※ネタバレあり

この記事はわるい王様とりっぱな勇者のネタバレを含みます。(あとちょっとだけ他の日本一ソフトウェア作品に触れます)完全初見でプレイしたい人はブラウザバックしてください。

ちなみに前作にあたる嘘つき姫と盲目王子はプレイしてません。やりてぇ~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誕生日に頂いたわるい王様とりっぱな勇者を無事に完全クリアできたのでどういうゲームかとかよかったところとか悪かったところを書いていく。

 

~どういうゲーム?~

人間の少女、"ゆう"は、今は亡き勇者の娘。王様ドラゴンに育てられている彼女は、毎晩語られる自分の父親・・・魔王を倒した勇者のお話に憧れ、りっぱな勇者になろうと、冒険に出ます。でも”ゆう”はまだ知りません。王様ドラゴンこそが―――かつて父親と戦った魔王だということを。これは、いつか君に倒される物語(原文ママ)

 

ざっくりと言うと主人公であるゆうを操作して困っている人を助けたりして"りっぱな勇者"を目指すゲーム。登場人物も皆個性豊かでNPCに話しかけるだけでも面白い。依頼でそのキャラの過去などを深堀りできるのも良い。仲間は全部で3種類。

 

~よかったところ~

・雰囲気がものすごく良かった

本当によかった。Twitterで2回も言うぐらいにはドンピシャだった。プレイして数時間たったぐらいで「絵本の中の人物を操作してるみたいだな~」って思ってパッケージの裏見たら「絵本を旅するRPG」って書いててギョエ~!ってなった。”あたたかみのある手書き風のグラフィック”とあるが本当にその通りで登場人物や敵、ステージが見事にマッチしていた。

 

・ストーリーとそれをより良くする朗読風の語りがよかった

絵本ということで読み聞かせみたいな感じで物語が進むことになるがこれが良い。いつもは文字を読んですぐに進む自分でも1回も飛ばさず全部聞いたぐらいにはよかった。同じ人が語り手だがキャラによって喋り方を変えたりしてて画面を見なくてもどれがどのキャラというのがわかるようになっててすごいと思った。

 

・BGMがよかった

エリアによってBGMが違いそのエリアに合わせたBGMになっているのが良かった。例えば火山だと力強い曲になり夢のような世界だとふわふわとしたような曲になったりとしっかりと分けられておりそれがまたいい曲ばかり。曲を聴きながら探索するだけでもとても楽しかった。

 

・選択した後でも選びなおせる戦闘システム

選択肢は攻撃、特技、防御、道具、逃走の5種類(仲間は逃走を除いた4種類)と他のRPGでもよくあるもの。他のRPGと違うのは行動を選んだ後に「あ~!本当は道具を使いたかったけど防御選んじゃった~~!!」ってなった場合でも約1秒の猶予が与えられその間にキャンセルすると行動を選びなおせる仕様になっている。プレイ中この仕様には結構助けられた。

 

・しっかりと日本一ソフトウェアだ!って仕上がりになっている

偉そうに見えるが本当に日本一ソフトウェアだ!ってなる。過去にプレイしたのはホタルノニッキ、ロゼと黄昏の古城、ボイドテラリウムの3作品だがそれらにもあったブラックな要素をちゃんと練りこんでたりお約束の月をみる実績もあったりして「いや~~~~流石日本一だわ~~~!!!!」ってなった。ちなみに本作は全年齢対象だがそのブラックな要素が他の作品よりちょっとマシ程度で普通にビビる演出をしている。(ホタルはD、ロゼはC、ボイドはB)

 

・コレクションに設定画やスケッチがある

個人的にこれが一番嬉しかった。流石にアートブックよりは少ないがそれでもゲーム内で制作の裏側的なものを見れるのは心が躍った。制作中で使ったであろう文章を読むだけでも面白いし没になったデザインを見るだけでもはぇ~~ってなる(特にサカサの没デザインがそうなった)

 

~悪かったところ~

・ボリュームが少ない

日本一ソフトウェアのゲームの宿命なのかボリュームが物足りないと感じた。依頼を全部達成してからラスボスを倒すのに21時間だけしかかからなかったのでRPGで見ると少ないな~ってなった。やりこみ要素でトロフィー集めもあるが33個の内18個はストーリーと依頼達成で入手出来るため実質15個の回収となる。トロフィーコンプリート込みだと大体32時間ぐらい。

 

・たま~にゲームが強制終了する

戦闘中にBGMが消えてそのまま戦闘が終わったところに1回、レベリングするために歩き回っていたところに1回強制終了した。どっちも長時間プレイしてたのでswitchが限界を迎えたかもって感じだった。携帯モードでプレイしたらファンがめちゃくちゃうるさかった(これは多分ゲームとは関係ない)。

 

・マップが少し不便だった

依頼を達成するためにあっちこっち歩き回るけど現在地や目的地を見る度に毎回マップを開かないといけないのがう~んって感じだった。雰囲気とか考えるとミニマップとかは難しいのかな~とは思ったけどそれならON/OFFできる機能とかあったら嬉しかったかも。

 

・戦闘BGMが少ない

BGM自体は良いが通常戦闘、ボス戦、魔王戦の3種類しかない。ステージによってBGMが変わったらな~と思った。ラスボス戦前のボスと他のボスのBGMが同じなのもう~~~~~んって感じ。

 

・ゲームバランスを崩壊させるバグ(?)がある

勇気の紋章というアクセサリーがある。効果は"味方が気絶の時、こうげきとまもりがあがる"という効果なのだが味方が気絶したまま戦闘を終了するとその倍率が引き継がれるバグがある。このゲームは戦闘が終わると味方は体力1になって復活するのだがその状態でも効果は続いており、次の戦闘に入っても効果が継続されている。実用的な範囲で最強装備にすると攻撃は225、防御は156が限界だがこのバグを使うと攻撃が450、防御は390と倍近くになる。更に・・・

 

・全員育て終わると味方はコンコ以外の選択肢がない

コンコには"へんしん"という特技がある。これはゆうに変身するのだがステータスや装備も完全にコピーしてしまう。つまり勇気の紋章の効果が乗ったゆうに変身できる。これを使うとHPが約1万あるラスボスをたった4ターンで倒すことができる。サカサやフローラではできないためコンコが選ばれることになる。

 

 

好悪それぞれ6個ずつ挙げたが総評としてはとてもいい作品だと思った。RPGとして楽しむというよりは雰囲気を楽しむゲームという感じ。日本一ソフトウェアのお約束の月を見るイベントはあったが前作との繋がりは(多分)なかったし今作から始めても全然OKだった。多分ないと思うけどDLCでやりこみ要素(裏ボス追加とか勝ち抜きバトル的なもの)が来たら雰囲気を楽しむだけじゃなくてゲームとしてのやりこみ要素も出来るので今後に期待!